2010年11月18日木曜日

シェンゲン協定と入国審査

シェンゲン協定締結を記念したモニュメント
(wikipediaより)
ヨーロッパのいくつかの国はシェンゲン協定を締結しており、入国審査(必要書類やパスポートの必要有効期限など)の統一を図ると同時に、協定締結国間の移動での審査の省略を実施しています。国境をまたいだ移動の多いヨーロッパで、いちいち出入国の審査をしていれば、経済的に大きな損失となることが協定締結の大きな原動力になったようです。

協定国の市民以外ではそれほど恩恵を受けることはないですが、これらの国に旅行する際は非常に簡便な手続きになります。特に、協定国間を移動する際は一部の例外を除いて国境での審査はありません。いろんな国の入国、出国スタンプが欲しいのは確かにそうなんですが、スタンプどころかパスポートを提示することも少ないです(私はフィンランド-エストニア間のフェリーのチケットの購入でパスポートを提示したことはあります)。

また協定国は協定国以外からの入域でもルールが統一されています。たとえば、日本のパスポートを持つ人が域内に入る場合、帰国予定日から起算した残存有効期限が3ヶ月以上と決まっています。また半年以内に域内に90日以上の滞在をしない場合、ビザ(商用も含む)は免除されます。

さらに、日本のパスポートを持つ旅行者の入国審査は非常に簡略化されています。シェンゲン協定国への入国審査は「流れ作業」という印象です。帰りの航空券さえ用意していれば、会話すらない場合があります。

シェンゲン協定締結国


オーストリア
イタリア
ベルギーリトアニア
スイスルクセンブルク
チェコラトビア
ドイツマルタ
デンマークオランダ
スペインノルウェー
エストニアポーランド
フィンランドポルトガル
フランススロバキア
ギリシャスロベニア
ハンガリースウェーデン
アイスランド

これら国の間の移動は非常に簡単になっています。